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「で、何をした。場合によっちゃあ………」
「はんっ!何をするっての?傷は自己治癒出来るし、私を殺そうって言っても吸血鬼の私はそう簡単には死なないわよ?」
翔人はニヤニヤと楽しそうに告げた
「指と爪の間に針を差し込む」
「なんて地味かつ極悪な………傷治ってもしばらく思い出すだけで痛そうね……」
「とりあえず何でもいいから話せよ。何をしたんだよ」
「まぁ、簡単に言えばあれよ。電話で話したときにちょろーっと記憶に介入をね」
翔人の手がセラスの頭をスパンッと軽快な音を立てた
「………痛いじゃない」
「何がちょろーっと記憶に介入だよ。ふざけんな」
「別に平気よ。害はないわ」
「はぁ……まぁ、いい」
残っていた茶を全部喉に流し込み、湯のみをちゃぶ台に置き、改めて彼女を睨む
「で?力を貸せってのはなんなんだ?」
「あら、明日にするんじゃないの?」
「さっさと話を聞いてお前を追い出すことにした」
「そうねぇ………まぁ、いいわ」
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