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セラスは正座を整えるために座り直し、真面目な顔になった
「さっき私はアンタに力を貸して欲しいと言ったわね」
「言ったな」
「私がアンタの力を借りたい理由はこれよ」
そういうと彼女は長い髪で隠れていたの首の右側を見せた。よく見るとそこには真ん中にヒビの入った薄いピンク色のハートマークが刻まれていた
「そのマークは?」
「そうねぇ………言うなれば私が私である証明かしら」
「?」
「まぁ、ただ言われただけじゃわからないのも無理ないわね。簡単に説明するわ」
セラスは残りの茶を飲み干してからまた話始めた
「私は昔、かなり強い吸血鬼だったわ。一族の中じゃ負けなしってくらいのね」
「昔…ってことは今は違うのか」
「えぇ。私はある日、行為の魔導師に正体を知られて封印されたわ。でも私はこうして復活したわ。でも復活に失敗した私の体はバラバラになってしまった」
「じゃあ今のお前の体は?」
「たぶん仮に作られた体よ。私の肌、白いでしょ?昔はアンタと同じ色をしてたのに今は真っ白。その上、力もほとんど使えない」
セラスはため息をついてちゃぶ台に項垂れた
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