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◇
それは彼らが午後の授業を受けているとき突然起きた
学校から一キロも離れていない場所で爆発が起きたのだ。しかもだんだんと学校の方に爆発が近付いてきている
耳をつんざく爆音と窓を揺さぶる爆風が起こり、教室内は騒然とし、爆発が近付いてくるのに気付き、一瞬ののちパニックになった
「な、なんだ今の爆発!」
「近いぞ!?大丈夫なのか!」
「こ、ここは平気よね?」
「落ち着きなさい!ここに被害が出るほど近くはありません。念のために私の指示にしたがって学校から避難します!」
教師に発言で『逃げなくてはならない』ということを思い出したように生徒が我先にと教室から逃げ出していく
閑散となった教室に残っているのは二人。九里村翔人とセラス・F・ヴィーバルトである
「ガ、ガス爆発か?今の…………」
「……………まさかッ!」
セラスは弾かれたように教室を飛び出して行った
「ちょ、待てって!」
翔人もセラスを追うために教室から出た。玄関を出て、門を抜けると彼女は爆発で火と煙の上がる方へと走っていた
「やっぱりアイツ絡みかよッ!!」
翔人は遠くなっていく彼女の背中を見失わないように追いかけた
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