6人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・・どうだった?ジョカ」
「なんだか不思議な話だねぇ・・・・・・お姫様はなんで笑ってたのかなぁ?」
「さぁ?私にもわからないよ」
「そっかぁ・・・・・・はぁあ・・・眠くなっちゃった・・・」
「そうかい。それじゃあおやすみ、ジョカ」
「うん・・・・・・おやすみぃ・・・・・・」
少年はそう言うとすぐに眠りに落ちてしまった
老婆は眠っている少年の頭を撫でながら独り言を呟いた
「・・・・・・実はね、ジョカ・・・・・・さっきのお話は本当のことらしいのよ?ビックリよね・・・・・・」
老婆は窓から遠くの山々を眺めながら続ける
「向こうに見える大きな山を三つ越えた先に・・・・・・古い城があって、そこにはまだお姫様が封印されてるそうよ・・・・・・」
「お姫様は本当に騎士を殺してしまったのかしら・・・・・・私はどうしてもそう思えないのよねぇ・・・・・・理由はないのだけど・・・・・・」
老婆は独り言を呟きながら眠りに落ちていった
そのとき、古城に天から円柱状のキラキラ光輝く真っ赤で、紅いバラのような光が降り注いだ
そう。かつて封印された最強のヴァンパイアの瞳のような光が
最初のコメントを投稿しよう!