プロローグ 死にたがり

3/26
前へ
/110ページ
次へ
そんな人間を作ってしまうのは、生まれもった人間性や肉体と、成長する環境だ。 性格や見た目はよいものであればあるほど、他人に対して大きなアドバンテージを持つことができる。 逆に、持っていない人間は不利なものを背負ったまま生きていかなくてはならない。 人間として生まれてきた瞬間から不平等なのだ。 自分の持っている才能に無理やりにでも納得しなければならない。 さらに大事なのは環境で、自分を取り巻く親や親戚、周囲の知り合いや友人などと触れ合うことで影響を受けて、人間は性格や個性が少しずつ変化していく。 住む場所、過ごす場所によっても同様である。 それが良い環境であったのなら、人間はよい方向に成長していくだろう。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加