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最初の水曜日は、美琴の“準備不足”という理由で、キスの先を少しだけ。
その理由がまた可愛くて、笑ってしまったんだけど。
一気に進めるつもりはなかったものの、美琴の身体を触っていくうちに、多分、半分くらいは理性がお留守になってた。
美琴が止めなかったら、ほぼ確実に、………。
……いや、これ以上思い出すのは、やめた。
両隣に姉がいるのに、妙な気分になるのは避けたい。
「………」
相変わらず俺を盾にしてテレビをチラ見する双子を、ここまでどうにかしてやりたいと思ったのは初めてだ。
だってこの状況、まさに、先週の水曜日と同じ。
浮かれてるのを美琴にバレないように平然を装って招いたのに、玄関を開けたらどうだ。
この双子がホラー映画を持って、目を輝かせていた。
……それが二週連続なんだから、泣きたい気持ちになるのも仕方ないだろう。
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