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『明日も、生きていられますように。』
その文字は、とても丁寧に綺麗に書かれていた。
「なんだ、これ・・・。」
僕は、あたりを見回し、紙飛行機が飛んできた方向を見ると、川を挟んだ向こう岸に髪の長い女性が車椅子に座っていた。
僕がその女性を見ていると、その女性もこちらに気づいたのか、笑いながらこっちを向いた。
ヒューッ
とても強い風が吹いた。
それと同時に、僕が持っていた、開いてある紙飛行機も、手からこぼれ落ち、遠くへ飛んでいってしまった。
そう・・・僕は一目惚れをしたのである。
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