プロローグ

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「じゃあ、行ってくるねッ!!」 そう言葉を発したのは、制服に身を包んだ美少年だった。 少年が振り向くと揺れる艶のある髪は、天使の輪のように綺麗に輝く。 少年の言葉を聞いて、心配そうに母親は少年を見た。 「本当に大丈夫なの?」 母親が聞くと少年は眩しいほどの笑顔を見せた。 「心配しなくていいぞ。上手くやっていけるから」 「本当に?大丈夫?一緒に行ってあげようか?」 「もう、大丈夫だから」 少年は、母親に背中を向けてドアに手をかけた。 「行ってきまぁーす!!」 少年は、元気よく家を出た。 そして転んだ。
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