No.02 ◆モニタールーム◆

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部屋からでて んーっ と背伸びをした。 僕以外にもぞろぞろと部屋から出てくる。 一体何人この施設に人がいるのか… 僕は、大勢の人の波に釣られていつの間にか食堂に着いた。 …てか、食堂に着いたは良いけどどうやって注文とかするんだろ… すると、突然後ろから声をかけられた。 「あ、あの。すすすみませんっ!」 振り返ると、そこにはメガネをかけた小柄な女の子がいた。 「僕?」 女の子はコクリと頷いた。 「あ、あの。私、昨日ここに来たばかりで、食堂来るのも初めてなんです。えと、どうやって注文すればいいんでしょう?」 それは僕が聞きたいことなんだけどね。 「念のため聞きますけど…」 「はい?」 「女…ですよね?」 「えっ!?」 彼女はパッチリした大きな目を更に大きく見開いた。 「あ、ごめんなさい!あの、男に見えるとかじゃ無いんですけど…。友人にそういう人がいるんでつい…」 「あ…、そうなんですか。正真正銘女ですよ?」 「ですよね!…すみません」 「いえ、あの、それより…注文…………。」 戸惑ったような表情で訴えてくる彼女。 「あー、それなんだけど…」 せっかく声をかけてくれたのに。 「実は、僕も昨日ここに来たところで…。食堂も今日初めてなんですよね…。力になれなくてごめんなさい。」 また彼女は驚いた顔をした。 「えっ?そうだったんですか!わあっ!嬉しい!私の他にも新入りさんがいたんですねっ!なんか、安心しちゃいましたあ。朝食一緒してもいいですかっ?それより注文の謎を解かないといけませんね!」 早口であまり聞き取れなかった。 けど、喜んでるように見えた。 彼女は すみませーん。 と言って他の人に注文の仕方を聞いていた。
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