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「ボクは男だよ!」
目に涙をためてうるうるした目で言う。
彼女…いや、彼はぱっつんが特徴の男の人だった。
「こんなに可愛い男の人っているんですね…」
「なっ!可愛くない!
ボクは男だもん!」
必死になって男だ男だと叫ぶぱっつん男子。
それより暗証番号教えてほしいんだけどなぁ。
「わかりました!男なのはわかりましたから!
とにかく、暗証番号教えてくださいよっ」
その言葉で我に返った彼。
「あ、そうだね。
じゃぁ、今から番号言うからその通りにボタン押してね。」
僕は頷き
指を数字の書いたボタンの近くまで持っていった。
「言うよ?覚えてね?
“0480605”だよ。」
0480605…っと。
ピッピッ
と、ボタンの音が耳に響く。
「うん!これで入れるよ!
でも、毎回外に出たら番号打つのってちょっとめんどくさいよね…」
「そうですね…」
そうして僕は、やっと部屋に入ることが出来た。
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