50人が本棚に入れています
本棚に追加
辺りには異様な空気が流れた。
亮夜「えーっと、俺は社守亮夜。今日から」
フラン「うるさい。」
亮夜「あ、はい。すんません。」
亮夜は近くにいた美鈴に話しかけた。
亮夜「お2人は姉妹ですよね?」
美鈴「お嬢様と妹様ですか?そうですけど…。」
亮夜「なんで喧嘩してんの?」
美鈴「さぁ…前回は確かケーキの奪い合いでしたし、その前は最後に1枚だけ残ったお肉をどっちが食べるかで、その前は山葵がシャリのお寿司をどっちが食べるかでしたし。」
咲夜「昨日の夜どっちが空き缶を高く積み上げられるか勝負をしてそれでああなったはずよ。」
亮夜は『くだらねー!!』と言いたかった。言いたかったが言ったらおしまいな気がして言えなかった。
結局その後、誰1人喋ることなく昼食は終わった。
そんなことがあった夜の事である。
亮夜は紅魔館の屋上に来ていた。
屋上には洗濯物を干す物干し竿がズラリと並んでいた。
亮夜「変なところに来ちゃったなぁ…。」
空では星々が輝いており、月は三日月のようであった。
すると、誰かが屋上に上がってきた。
コウモリのような羽を持っている。レミリアである。
レミリア「あら、亮夜じゃない。」
亮夜「お嬢様。…こんばんは。」
レミリア「こんばんは。」
レミリアはそう言うと亮夜のそばまで歩いてきた。
レミリア「昼はごめんなさい。またフランにきちんと謝りに来させるから。」
亮夜「いえいえ、全くこれっぽっちも気にしてませんから。」
レミリア「そう…。それなら嬉しいわ。もしかしたら貴方がここに来てしまったことを後悔しているんじゃないかと思ってね。」
苦笑いする亮夜。
レミリア「図星でしょう?」
亮夜「ま、まぁ…。でも、楽しそうですよ?」
レミリア「楽しそう?」
亮夜「はい。咲夜さんも美鈴さんもパチュリー様に小悪魔さんも。みんな楽しそうです。」
レミリア「……そう。」
レミリアはそう言うと屋上に大の字で寝転んだ。
亮夜「な!?何してるんですか!?」
レミリア「フランと私がどうしてあんなに険悪な関係かしりたいかしら?」
亮夜「えっ、はい。」
レミリア「そう。」
そう言うとレミリアは話し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!