仕事の前に。

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レミリア「私ね、フランを紅魔館の地下室に幽閉していた時期があるの。」 亮夜「幽閉?」 レミリア「そ、だいたい490年くらいじゃないかしら…。」 亮夜「490…。今妹様は…。」 レミリア「495歳よ。」 亮夜「ほぼ全部じゃないですか!」 レミリア「そ、普通に屋敷の中を自由に動き回れるようになったのはつい最近の話よ。」 亮夜「なんで幽閉したんですか?」 レミリア「危険すぎたのよ。フランの能力が。ありとあらゆるものを破壊する力。その頃のフランはコントロールする事が出来なかったのよ。」 亮夜「じゃあなんで…。」 レミリア「ある時私はとある異変を起こしたの。巷では『紅霧異変』なんて呼ばれてるわ。その時、紅白巫女と黒白魔法使い…霊夢と魔理沙にいろいろ言われて。それで。その後の私とフランの関係は最悪。私はいろいろな手段を使ってフランとの関係を修復しようとしたわ。でも、結局今日みたいなことになるのよ。」 亮夜「ちなみにどんなことをしたんですか?」 レミリア「1つだけ山葵をシャリの代わりにしたお寿司を一緒に食べたわ。一緒に焼き肉もしたわね。それから空き缶積みゲームは面白かったわ。」 亮夜「う、うわーぉ。」 レミリアはひとしきり話したと思うと立ち上がった。 レミリア「それじゃあ私は書斎にいるから何かあったら報告に来なさい。」 亮夜「分かりました。」 レミリアはそれを聞くと書斎に向かった。 亮夜もそろそろ帰ろうと思い屋上を出る。 すると帰る途中でフランと出合った。 フラン「…。」 亮夜「あ、フラン様。お、お休みなさーい。」 そう言って亮夜はそそくさと自室に帰ろうとする。 フラン「待て。」 亮夜「な、何でしょう?」 フラン「屋上で誰と話してたの?」 亮夜「お嬢様ですが…。」 フラン「お前。」 亮夜「はい。」 フラン「ちょっと私の部屋に来なさい。」 亮夜「は……はい。」 亮夜の行く先は前途多難である。
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