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フランに連れられては紅魔館の地下室に行く亮夜。
そこまでの道は暗く長かった。
どのくらい歩いたか分からないが大きな鋼鉄の扉があった。
亮夜「もしかしてここが…。」
フラン「そこはただの物置。」
そう言うとフランはさらに下に降りていく。
亮夜「さ、さいですか。」
亮夜はフランについて行く。
階段を下っているとフランが急に立ち止まった。
フラン「お前さぁ、お姉様と何話してたの?」
亮夜「ん?あぁ…フラン様のお話しですよ。」
フラン「あっそ。」
そう言うとフランは再び階段を下っていく。
すると最下層のようなところにまた鋼鉄の扉があった。
亮夜「今度こそ…。」
フラン「私の部屋。」
フランは扉を開き中に入っていきベッドの上に座った。
フラン「入れば。」
そう言われ亮夜はフランの部屋に入る。
部屋は一言で言えば牢屋のようであった。部屋にはベッドと隅に瓦礫の山があるだけだった。
亮夜「…うわーぉ。これは…何というか。」
亮夜は瓦礫の方に近寄る。
亮夜「フラン様?部屋とかにぬいぐるみとか置かないんですか?」
フラン「ぬいぐるみなんて一度もこの部屋に入れたことないし。」
亮夜「フラン様?瓦礫片づけましょうか?」
フラン「べ、別にやらなくていい!!そんなの!!それにお前人間だろ!!人間ごときがこれ全部退かせるわけが!!」
フランがそう言ってる間に亮夜は瓦礫に触り瓦礫の個数を1個に減らす。
するとそこには木でできたドアがあった。
亮夜「やっぱりあった!」
そう言って亮夜がドアを開けようとすると歪な形をした刀のようなものが近くの壁に刺さった。
フラン「なんでここにドアがあること知ってんの?」
フランはゆっくりと亮夜に近寄る。
亮夜「……そこに綿が落ちててね。ぬいぐるみなんて部屋に入れたことないのにあるのはおかしい。見たところ布団は破れてない。なら、もしかしたらなんかあるかな~って思って、不自然に積んであった瓦礫をどかしたら出てきただけ。それだけですよ。」
フラン「……まぁいいや。いつかバレることだったし。左足1本で許してやるよ。まぁ、ホントは殺すつもりだったけどお姉様の新しいお気に入りみたいだしそれで勘弁してやる。」
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