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フランに連れられて入っていった部屋には壁のあちらこちらにレミリアの写真が貼ってあった。
亮夜「………これは?」
フラン「お姉様ルーム♪」
亮夜は悟った。フランはもしかしたらストーカー的な素質がある子なのではと。
となると、自分の仕事がバレるのはマズい。非常にマズい。
現在監視式を自在に操れるのは亮夜と咲夜、パチュリーにレミリアである。
しかし、実際に映像の管理をするのは亮夜だけである。
もし、自分の仕事がフランにバレたらきっとレミリアのありとあらゆる映像を欲しがるからである。
人の個人情報を覗き見る人間として個人情報の流出は食い止めなければならない。
この間わずか2秒。
フラン「はうぅぅ。お姉様ハアハアお姉様ハアハア!!」
亮夜「…………。」
フラン「はうぅぅ。この部屋に入るだけで私の気分はパンパカパーン!!」
日本語の法則が乱れる。
フラン「はぁ…沢山のお姉様に見つめられてはもう私なんかなっちゃいそう!!」
すでになっている。
なってはいけない何かに。
そんなこんなを思っているとフランがあるものを持ってきた。
フラン「テッテテー!!『お姉様抱きまくら』!!」
どこぞの青い猫型ロボットが出てきた。
フラン「これを使って眠ると鼻血が止まらなくて~。」
使えない秘密道具である。
亮夜「……うん、帰ろう。」
フラン「えぇぇぇぇ!?まだまだ序の口だよ!?」
亮夜「あのさぁ、左足の出血が酷いの。今にも貧血で倒れそうなんだけど。」
フラン「あっ。………その、ごめんなさい。」
亮夜「取りあえず俺の部屋まで送って。」
フラン「分かった!」
そう言うとフランと亮夜は亮夜の部屋に向かった。
そして今更ながら送って貰うことを頼んだことを後悔した。
なぜなら今さっきバレるのはマズいと思ったのに、すでにバレる方向で話が進んでいることだ。
まぁ、関係ない話である。
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