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文「……じゃあ、出来るまで取材しますね?」
亮夜「どうぞ。」
文「じゃあさっそく。お名前は?」
亮夜「社守亮夜。17歳。」
文「ほうほう。では、いつ頃から紅魔館で働いてらっしゃるのですか?」
亮夜「昨日から。」
文「ほうほう。……昨日から?」
文は亮夜の顔を不思議そうな顔で見た。
亮夜「どうかしたか?」
文「いえ…何でもありません。では、亮夜さんには能力はありますか?」
亮夜「うん、『数を操る程度の能力』らしいよ。ものを増やしたり、減らしたり。」
文「ほうほう。重宝する能力ですね。では、見たところ外来人の方のようですが、いつ頃から幻想郷に?」
亮夜「昨日から。」
文「ほうほう。……また昨日から?」
文は再び不思議そうな顔で亮夜を見る。
亮夜「そうだけど…。何か?」
文「あぁ…いえ別に。」
文はある疑問が生まれていた。それは亮夜がたった1日で気が触れていることで有名な悪魔の妹-フランドール・スカーレットと友好な関係を築いたことである。これまでにフランと友好な関係を築いた人間は数が知れている。しかし、誰も彼も必ず『弾幕ごっこ』をしているのだ。文はこう考えた。まず、手違いでフランのいる地下室に行く。そこでフランと出会い弾幕ごっこをする。そしてフランに勝利し、現在の友好的関係を築いたのであれば納得がいく。
文「それでは、来てから日が浅いとは思いますが…『弾幕ごっこ』ってしたことありますか?」
これで『したことがある』と答えれば自分のくだらない疑問を解決できると文は考えた。しかし。
亮夜「ないね。話には聞いたけど面白そうだね。」
答えは文の期待したものとは違っていた。文は再び考えた。『弾幕ごっこ』を知っていてももしかしたら『弾幕』を見たことが無いのではと。
文「それでは、次にこんなものを見たことがありますか?」
そう言うと文は光る弾を出して見せた。
亮夜「いや、見たことない。って言うかそれは何だ?」
亮夜は驚きの色を隠しきれないようだ。
文「これが『弾幕』と言うものです。人によっていろいろですけど。星形であったり、クナイ形だったり。人によっては実物を投げますけど。ナイフとか。」
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