最初の事件

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ジリリリリリ!! 電話の呼び出し音が鳴り響く 「今時、黒電話って何か古臭いな」 そう思いながら彼は受話器を手に取った 「もしもし?」 「おう、休か?母さんそこに居るか?」 この声の主は休の父、忙だ 「居ないけど、何かあった?」 「居ないのか…実はな事件が起きて、また今日も遅くなりそうなんだ」 「どんな事件?」 「殺人事件だ」 休の父、忙は刑事である 今日は忙の誕生日だったので、家族で祝おうということになっていたのだが、皮肉なことに事件が起きてしまい、帰りが遅くなるという電話をかけてきたのだ 「わかった じゃあ母さんにそう伝えとく」 「いつもすまんな 母さんにも謝っといてくれ」 そういって電話が切れた
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