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てこてこ
体育館まで歩いていく
…………
…………
「……あのー、なお君?」
「んだ?なんかあったか?」
「なんかあったって…
あのねなお君
ここは初等部なんかないんだよ?」
「……やっぱり勘違いしてたか」
やれやれといった体でなお君が肩をすくめる
えっ…僕、なんか勘違いしてたっけ?
思考をめぐらせて
なお君の言った意味を探す
そうこう考えていると
いつの間にか入学式の10分前になっていた
やむおえないな…
「誤解なら後で解くから
なお君も小学校行かないと―――――」
「俺は今日から高校生だ!」
僕の言葉を遮るように
なお君が信じられないことを叫んだ
なお君は今一体何を言ったんだ?
信じられないような目でなお君を見つめる
よく見ると
彼も僕と同じ制服を…
「ほっほほほんとに高校生?
こっコスプレとかドッキリじゃない?」
頭の許容範囲を超えたのか
言葉が震えてしまう
「いかにも!俺、石動なおは今日から高校生16歳だ」
お父さん、お母さん
僕は生まれて初めてショタと友達になれたみたいです
「…おい、失礼なこと考えてないか?」
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