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「――っ」
ロゼットが身体を強張らせた。
そういえば完全に失念していたけど……
ヴァンパイアである僕の体温はかなり低いんだったっけ。
いくら植物にしては寒さに強いロゼットでも、少し酷だったかも。
手を離す気はさらさらないけど。
「ごめん。冷たいかい?」
「いえ……少し、驚いただけです」
そう言うロゼットの頬はうっすらと赤い。
こんな事はもう日常茶飯事のはずなのに。
いつまでも初々しい彼女が愛おしくてしょうがない。
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