Introduction

7/11
前へ
/86ページ
次へ
「――っ」 ロゼットが身体を強張らせた。 そういえば完全に失念していたけど…… ヴァンパイアである僕の体温はかなり低いんだったっけ。 いくら植物にしては寒さに強いロゼットでも、少し酷だったかも。 手を離す気はさらさらないけど。 「ごめん。冷たいかい?」 「いえ……少し、驚いただけです」 そう言うロゼットの頬はうっすらと赤い。 こんな事はもう日常茶飯事のはずなのに。 いつまでも初々しい彼女が愛おしくてしょうがない。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加