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こんなに早くバラすつもりはなかったんだけど
この際だ
全部伝えようかな…
拒否られるって不安はすごくあるけどな…
「あ…のな」
ｺﾞｸﾝ…
「俺…俺はこっちが素なんだ…いつもは兄貴にあわせて演技して…た、んだ」
「…っ……そう、なんだ…」
兄貴は驚いたあとうつむいた
それから動かない兄貴が心配になって顔を覗き込むと兄貴は静かに涙を流していた
「…そっか……昔は僕が陸のこと真似してたんだけど…それが陸を縛ってたんだね
ごめんね？もう偽らなくていいから…同じじゃなくていいから…僕の傍に…っ…無理して、いなくていいから……」
どんどん変な方にいってる気がする
「っ…」
俺は兄貴に触れるだけのキスをした
「兄貴…俺は無理してない。性格は素に戻すけど兄貴の傍は離れないから…
“約束”する
見分けてもらえ喜んでいたのは、兄貴にこの性格を伝えるきっかけになるかな、って思ったからなんだ」
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