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それから俺たちは遥姉さんに電話をかけることにした
「もしもし、遥姉さん?
……あぁ、久しぶり
あのさ…――――」
俺は兄貴と付き合うことになった報告とあのアドバイスのお礼を伝えた
そしたら…
『えぇ!?空と陸が付き合うですって!?なにそれ、なにその美味しい展開!!どうなってるの?っというか2人ともどこまでいった?もしかして最後まで!?きゃあぁあああ!!この場合は空が受けよね?勿論弟×兄でしょ!ちょっと泣きむしな兄を不器用だけど溺愛している弟…いい!それいいわよ!素晴らしいわ!!」
「ぁ…あの………姉さん…?」
『あぁ、でも私の努力が無駄になってしまったわ!双子を王道通りの明るく可愛らしい小動物のような性格に導くことは容易ではなかった…けどそんなこと気にしないわ!えぇ、萌えのためなら粉骨砕身、骨身を惜しまないのが腐女子よ!私は腐女子!!可愛い弟たちを見守り、その動向を確認し、妄想の糧としなければならないのよ!さぁ、教えなさい可愛い弟たちよ!あなたたちのいとな―――』
ガチャッ
「「……」」
俺たちはお互い無言だった
言葉がでなかった
たまに破天荒なところはあったけど、優しくお淑やかだった姉さん
大人の女性って感じだったのに…
いや、もう考えない
考えたくない
考えるべきではない!
「……もう、寝よっか…」
「…うん」
俺たちは考えることを放棄して大人しく寝ることにした
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