3696人が本棚に入れています
本棚に追加
ここに入るのも久しぶりだ...
などと、呑気なことを考えながら中へと入り、マジックミラー越しに容疑者の顔を見たときだった。
心臓をわしづかみされたように、ドキリと胸が跳ね起きた。
そして、飯田が彼女を容疑者と呼ばない意図をようやく理解した。
「マ、ママンさん...どうして」
顔見知りどころではない。
ママンは、以前...ある事件を解決に導いてくれた人物。
一輝にとっては、ある意味パートナーでもあり、師とも呼べる存在である。
そのことを知っている飯田は、あえてママンを重要参考人と呼んでいるのだろう。
.
最初のコメントを投稿しよう!