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『まぁ状況が状況だし、アタシが疑われても仕方がないと思ったから、素直に任意同行したけど...』
『ほらっ、アタシって気にくわないと、すぐにカッとなるじゃない?』と、頬に人差し指をめり込ませた。
『だからね...下手な会話をせずに、腹を割って話せるカー君が来るのを待ってたのよっ』
そう言って、頬から人差し指を離して、そのまま指を一輝に向けた。
確かに、ママンが疑われても仕方がない。
というのも、状況から考えても、ママンの他に山岸和彦に毒を飲ませることが出来た人間はいないのだ。
誰でも、ママンが犯人だと思うことだろう。
だが、飯田も話すように、ママンが殺人を犯すようには思えず、一輝は複雑な心情で対応するしかなかった。
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