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『青酸性の毒物?』
顎に手をやり、ママンは首を捻った。
『不謹慎なことを聞くようだけど...山岸さんは、いつ息を引き取ったのかしら?病院に運ばれて救命は出来なかったの?』
ママンの問いに、一輝は首を左右に振った。
「駆けつけた救急隊員の話では、彼は苦しそうにしながらも、しばらくは生きていたようであります。ですが、搬送中に大量の吐血をし、病院につく頃には息を引き取っていたようであります」
事件の起きた現場が山奥ということもあり、搬送が遅れたことも、彼を助けられなかった要因の一つでもあった。
これがもし山奥などではなかったら、助けられたのかもしれない。
『そう...』
ママンは、再び首を捻った。
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