容疑者

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青酸性の毒物による中毒死... 確かにあのとき、和彦へ毒物を飲ませることが出来たのは、自分だけになってしまう。 なぜならば、他に和彦に近づいた者がいなかったからだ。 近くには神谷の姿があったが、彼はテーブルから動いていない。 和彦自らが、飲料を持ってきたことも確かで、自分の手で瓶の蓋を開けていた。 そしてそれをママンが受けとり、近くにあったグラスを手にし中身をそそぐ... グラスも十数個ほど並べてあった中から無造作にとっている。 ならば、あらかじめコップに毒物を付着させてあった可能性は、極めて低い。 だとすれば、犯人はいつ毒を和彦に飲ませたのか... .
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