容疑者

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『それならば一応、山の蔵で和彦さんが殺された理由も解るじゃない?』 ママンの話に一輝は大きく頷くが、途中であることに気がつき、首を傾けた。 「でも...だとすれば、それは衝動的な犯行ということになりますよね?」 『そういうことになるわねぇ』 「ならば、犯人はどこで青酸性の毒物を用意したのでありましょうか...咄嗟に用意できるものではないのでありますよ」 『...確かに言えてるわね』と、さすがのママンも苦笑い。 『カー君もなかなか鋭い指摘をするようになったじゃない』 「いやぁ」と、言って一輝は照れくさそうに頭をかいた。 .
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