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あんな意味不明な場所に行くのにはある理由があった…
そう…
あれはある晴れた日の事だった…
宮殿の庭で剣の稽古をしていた時だ…
『ここにおいででしたか』
『どうかしたのか?』
『国王陛下がお呼びです』
『オヤジが?すぐに行く』
俺はすぐに剣を腰の鞘に収め王室に向かって歩き始めた。
やたら豪華な扉の前に立ち1どため息をついた…
『会いたくねぇな…』
俺はいやいや扉を開け中に入る。
そこに入った瞬間に警護の兵が一糸乱れぬ動きで俺の方を向き跪いた。
その奥に佇むちょび髭を生やした肥満体型で豪華な服を来たこの国の王様で俺の父
アーチボルト・ドラグーン
がいた。
『あ~レオン?ちょっと頼みがあるのじゃが…』
『いやです』
『まだ何も言っとらんだろ~』
『どうせ、魔王のとこに言って倒して来いだろ?』
『わかってるなら話は早い!』
『いやです』
『なぜじゃ!?なぜそんなに嫌がる!』
『前から言ってるでしょ…親衛隊に頼めばいいと』
『だって親衛隊に頼んだら旅費とか掛かるんだもん』
『知りません。私なら親衛隊の倍の旅費と装備代を頂きますよお父さん』
『鬼!悪魔!』
『魔王の軍団と私どち
らが怖いですか?』
『えええと…魔お』
『あっ?』
『ひぃぃぃ!あなたが1番恐ろしいですぅぅぅ!』
『でしょ~なら、魔王は親衛隊の皆さんに任せて下さい』
『はい…』
俺はオヤジ=国王をイジメて満足し剣の稽古に戻ろうとした時だ…
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