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「それでね、この風真ちゃんとリディアちゃんの受付をしてもらいたいんだ~」
そう言って、フレアが二人に右手を向け、紹介する。
「あ、はい! リディア様と風真様ですね。お話はお聞きしております」
そこまで言って、それでは、とコピーは二人にサインを求めるが、リディアはあっさりそれを行うも、風真は戸惑っている様子だった。
「旦那、どうかしたのかい?」
「どうかも何も、こんなんでどうしろって言うんだよ」
風真は渡されたペンを持ったまま固まっていた。
どうやら字を書くという事に慣れていないようである。
「あは。じゃあ風真ちゃんのは僕が代筆しておくよ~。問題ないよね? 間違いないからね」
言ってスラスラと書き上げる。
「はぁ。まぁフレア様がそう申されるのなら」
そう言った後、コピーは何かの資料に眼を通す。
「リディア様は魔術での戦いですね。ではこれで受付は終了です。風真様は武器をご使用ですね。では一旦こちらで預からせて頂きます」
バレットは一瞬ギョッとした顔になった。
風真の事だ、また刀はそう簡単に預けられねぇ! とでも言うのではと心配になったようだが。
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