壱夜

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真っ暗な夜の街にぽつんと一人女の子がいました 女の子の名前はユメ 真っ暗な世界に真っ黒な魔女みたいな恰好のユメ 寝静まった夜の街 街灯に照らされたユメは静かに子守歌を歌うように街を眠りに誘いました 真っ赤な屋根の家を見上げユメは壁をすぅっと通り抜け 静かに寝息を立てる女の子を見下ろしました 「こんばんわごきげんいかが?」 ユメは女の子の額に手を当てて 女の子の夢の中に堕ちていきました
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