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掲示板の前には既に人だかりが出来ていて、翔吾を探すのも一苦労だった。
「潤っ」
「翔吾っ!やっと会えたなぁ~」
「…。あった。お前の名前。」
あ、スルーですか。ですよね分かります。
「マジ?どこどこ?」
「ほら。4組のとこ。」
「…お前の名前もあるじゃねぇか…」
「おう。…え、言わなかったか?」
「……………。」
また翔吾と同じクラスだという事に辿り着くまでに時間がかかった。
「…翔吾…。俺ら同じクラス?」
「なんだ。イヤなのか?」
「…だいすきっ!結婚して!」
「だが断る。」
俺たちがギャーギャー騒いでいるのを見ていた横ちゃんが笑っていた。
ざわっ…「おい。アレ…」
急に4組の掲示板前が騒がしくなった。
「あの安本 愛か?」
「ほんと綺麗だよなー!」
「げっ、4組かよ~」
「潤も4組じゃん!」
「大丈夫かよ4組~」
安本…愛?
「…なぁ翔吾…安本 愛って誰?」
「あぁ…1年の時騒がれてた子だろ?美人さんらしい。」
「そんな綺麗なの?」
「さぁ?まぁお前も騒がれてた身だからな。」
「同じクラスなのか~。よし、俺絶対愛ちゃんと仲良くなるわ!」
「まぁ、いいんじゃない?」
どんな子なんだろう。安本 愛。
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