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ザワッ……
「安本愛だ!来たぞ!」
「うおー!いつ見ても綺麗だぜー!」
「おはよー俺のマドンナー!」
「結婚してくれー!」
次々に男子達の言葉が廊下を行き交った。
「え、来たの!?」
「来たみたいだね。」
「くそー、人多すぎて見えねー!」
しばらくすると、人だかりに1本の道が空いた。
そこから小さい女の子が出てきて言った。
「愛ちゃーん!早く早く!」
その瞬間、人混みを切り抜けて1人の女の子が姿を現した。
綺麗になびく茶色の髪。すらっと伸びた足。体からは想像できない小さな顔。力強く、澄んだ大きな瞳。
俺はもう、目が離せなかった。
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