(1)出会い

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「それにしても…。やっぱり愛ちゃんは人気者なんだねぇ…」 「?なにが?」 「なにが?じゃないよぉ!さっきの男子達見てたでしょ?」 「…あぁ。アレは私の髪色が変だったからでしょ。」 「…………」 紗央莉が急に黙りこんだと思って顔を上げると、紗央莉は口をあんぐり開けて私を見ていた。 「…なに?どしたの?」 「ホントにそれだと思ってるの…?」 「…?いや、それ以外ないじゃん」 「…はぁ…。愛ちゃんってホント…。鈍感だよねぇ…」 「はぁ?私のどこが鈍…「あ!人減って来たね!よし、紗央見て来るね♪」 紗央莉はそう言うと光の速さで掲示板の方へと向かった。 「……………。」 (あいつホントなんなの?) ふと視線を移した紗央莉の鞄には、私が中1の時にあげたマスコットがつけられていた。 よほど大事にされてたのか、4年経った今でもそのマスコットは黒ずんでいなかった。 (ホント…つくづくバカ…。) 紗央莉をどうやっても憎めない自分が憎い。
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