0人が本棚に入れています
本棚に追加
ピピピピッピピピピッ
ピッ…<バンッ!>
「んんー…くそっ…」
何でこんな朝早くに目覚ましが鳴るのかとイラついた俺は、朝から目覚まし時計にイライラをぶつけた。
「んー…」
ゴロゴロとベットに転がっていると、また眠ってしまいそうな感覚に陥る。
ブー、ブー
そんな余韻に浸っている時携帯が鳴った。
ピッ
「…はい?」
《おーい、起きたかー?》
それは親友の翔吾の声だった。
「おぉー。おはちょりー」
《寝ぼけてねぇでさっさと用意しろ》
「んえ?用意?何の?」
《はぁ?お前正気か?》
まだボーッとしている俺。
ふとカレンダーに目をやると、今日の日付の場所には赤丸がつけられていた。
「…今日何かあったっけ?」
《…はぁ…。始業式だろ、バカ》
そのワードが一気に俺の目と頭を覚ます。
「…あぁぁぁぁあ!そうだそうだ!」
《うっせぇよ!さっさと用意して出てこい!》
「了解です!」
俺と翔吾は家が近くて、翔吾はいつも寝坊しそうな俺を起こしに来てくれる。
電話を切った俺は、ベットを飛び起きすぐに用意を始めた。
(まだちょっと寒いな…)
肌に当たる冷たい空気を感じながら3週間ぶり程の制服に袖を通す。
(そうか。クラス表か。)
俺が見たくてウズウズしてたクラス表が、今日貼り出される。
そんな俺を知ってたから、翔吾が赤丸も電話もしてくれた。
(やっぱ翔吾が一番の親友だな。)
ピンポーン
そんな事を思っていると、インターホンが鳴った。
ガチャ
「はいー?」
《おーい、まだかー?》
「早っ!ちょっと待ってよ!」
《あんまり遅いと先行くぞー》
「ひど!待ってすぐ行くから!」
…ちょっと意地悪な俺の親友(泣)
最初のコメントを投稿しよう!