(1)出会い<潤side>

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ピピピピッピピピピッ ピッ…<バンッ!> 「んんー…くそっ…」 何でこんな朝早くに目覚ましが鳴るのかとイラついた俺は、朝から目覚まし時計にイライラをぶつけた。 「んー…」 ゴロゴロとベットに転がっていると、また眠ってしまいそうな感覚に陥る。 ブー、ブー そんな余韻に浸っている時携帯が鳴った。 ピッ 「…はい?」 《おーい、起きたかー?》 それは親友の翔吾の声だった。 「おぉー。おはちょりー」 《寝ぼけてねぇでさっさと用意しろ》 「んえ?用意?何の?」 《はぁ?お前正気か?》 まだボーッとしている俺。 ふとカレンダーに目をやると、今日の日付の場所には赤丸がつけられていた。 「…今日何かあったっけ?」 《…はぁ…。始業式だろ、バカ》 そのワードが一気に俺の目と頭を覚ます。 「…あぁぁぁぁあ!そうだそうだ!」 《うっせぇよ!さっさと用意して出てこい!》 「了解です!」 俺と翔吾は家が近くて、翔吾はいつも寝坊しそうな俺を起こしに来てくれる。 電話を切った俺は、ベットを飛び起きすぐに用意を始めた。 (まだちょっと寒いな…) 肌に当たる冷たい空気を感じながら3週間ぶり程の制服に袖を通す。 (そうか。クラス表か。) 俺が見たくてウズウズしてたクラス表が、今日貼り出される。 そんな俺を知ってたから、翔吾が赤丸も電話もしてくれた。 (やっぱ翔吾が一番の親友だな。) ピンポーン そんな事を思っていると、インターホンが鳴った。 ガチャ 「はいー?」 《おーい、まだかー?》 「早っ!ちょっと待ってよ!」 《あんまり遅いと先行くぞー》 「ひど!待ってすぐ行くから!」 …ちょっと意地悪な俺の親友(泣)
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