(1)出会い<潤side>

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俺が家の門を開けると、すぐ横に翔吾がもたれて待っていた。 「遅い。」 「ごめーん♪」 「行くぞ。」 「…はい。」 翔吾はやっぱり朝からクールだった。 (俺…翔吾とクラス離れんのかな?) ちょっと寂しい気がした。 別に家が近いからいつでも会えるのに。 「クラス…」 「え?」 俺がそんな事を考えていると、翔吾が口を開いた。 「今日だな、分かるの。」 「…あぁ、そうだな」 「…一緒、だといいな…」 「…ぶっ!」 まさか翔吾からそんな言葉が聞けるとか思っていなかった俺は、思わず吹いてしまった。 「な、なんだよ!」 「いやっ、翔吾でもそんな事思ってくれてるんだなぁーと思って。」 「…くそ!お前なんか離れて清々するわ!」 「バーカ!まだ分からねぇよっ」 朝から仲良しこよしな俺たちを、近所のおばちゃん達はニコニコしながら見送ってくれた。
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