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「来たな。ヤンチャ坊主」
門をくぐったと同時に、誰かに声をかけられた。
「おっ!横ちゃん!おはちょり~♪」
振り向くと、そこには体育教師の横原が立っていた。
横ちゃんは体育教師の中でも唯一の俺の理解者で、生徒からの信頼も厚い。
「珍しく寝坊しねーんだな。」
「当たり前でしょ。今日クラス発表だぜ?無理無理。遅れるとか無「おはようございます。横原先生。」
「あぁ、おはよう。」
俺の言葉を遮ってまで丁寧に挨拶をしたのは、俺の大親友の翔吾様だった。
翔吾は横ちゃんの返事を聞くなり「先行くぞ。」とか行ってスタスタと掲示板の方に行ってしまった。
「……………。」
「なんであんなに礼儀正しいアイツがお前みたいなのといるのかが分からん。」
「うっせ。そんなの俺にも分かんねーよ。」
俺はクールすぎる親友に内心泣きながら後を追いかけた。
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