第一章、始まりの爪跡

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『あはははっははははは!!!』 『くっくっはははっははははは!!!』 俺とハクは我慢できずに同時に笑い出した。 『ちょっ・・・じっジルにしっくく・・・失礼・・・でっでしょっ。くくく』 そんなことを言いつつもシェイルは目じりに涙を浮べながら必死にこらえている。 『だって、予想はしてたけど・・・頭にコブがくっはははっ』 『うるせえ。仕方ないだろ・・・頭から落ちちまったんだからよ・・・。』 そんなことを言いながらジルは拗ねた顔をしてそっぽを向いた。 何かを企んだような笑みを浮かべたシリウスは、腕を組みながら耳元で何かを囁いた。 すると、なにを囁かれたのか ジルは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。 とうとう我慢ができなくなったシェイルは腹を抱えて笑い出した。 『っはははっはあははっは!!!』 『お前もか!!』 ジルは呆れたような、恥ずかしいような複雑な表情でため息をついた。
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