第一章、始まりの爪跡

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寮の廊下を歩いて修練所へ向かう。 俺の名前はレイ・アゥエイド。 明るいブラウンの髪の毛と、緑の目が特徴。 ちなみにどっちも母親譲り。 ……もう母さんいないけど。 親父は俺の今所属している騎士団の団長、エルド・アゥエイド。 休みの日とか時々剣の相手してくれる。 無論、勝てるはずもなく秒殺されるけど… けど、俺は親父を誇りに思う。 『最近跡継げってうるさいけどな…』 『ん?なんか言った?』 『いや…別に…』 『そう…』 …隣にいる彼女はシェイル・ド・フラン・ドラグニル。 澄んだ黒眼に艶のある黒い長髪、巫女の双月の一人。みんなはシェドって呼んでる。 俺とシェイルとあと3人いるけど、俺達は昔から同じ騎士団にいる幼なじみ。 その中でも俺は親父が騎士団の団長だからここにいるのが一番長い。 …昔は今ほど真面目じゃなかったけどな… 『はぁ…』 『どうしたの?ため息なんかついて…』 『へ?…いいや、別に…』 『そう…?』 『ふぁ…』
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