第一章、始まりの爪跡

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『あと、くる途中で彼にあったわ…。』 『…ああ…またか…』 『まったく…なんで木の上で寝てんのよ!!登れないの知ってるくせに…』 『だからだろ。誰かの暴力食らわずにすむからな~』 『…何か言った?!』 シェイルは俺をキッと睨んだ。 『…あ……いや、何も…』 『まあ俺達はまだいいけど彼はそろそろ危ないだろう?』 『それに今日親父来るぞ…』 特別講師として週に何度か来るんだけど 少しでも遅れたり、さぼったヤツは一週間食事抜きにされる… 『俺にとっては悪夢のような恐ろしい罰だ…』 『うん。あなたよく食べるからね。』 『ああ…もう二度と遅刻しない…』 『起こされたくせに』 『起こされなければ昼間で寝ているだろう』 2人して… 『…ひでぇよ』 『事実でしょう』 『嘘ではないだろ』 『ぐぅ………そういえばあいつはどうす『あの子を呼んだから問題はないわ』 『いや…問題…と言うかある意味大問題だろ』 ハクは呆れた表情でため息をついた。 『あいつぜってー木から落ちるぞ…』 『…噂をすればなんとやら…』 ギイっとゆっくりドアがあいた。
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