第一章、始まりの爪跡

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修練所の扉を開けて入ってきたのは 薄い紫に染まった長い髪の毛を右側に束ね燃え盛る太陽のような目をしているが、 なぜか大きなコブができた顔立ちのきれいな少年『少年じゃねえ!!俺はお前より年上だぁ!!』 と、サファイアのように青く透き通った眼をして高い位置に束ねられた艶やかな紅い髪の毛の女の子が彼の腕をがっちり組んで入ってきた。 ・・・ていうか説明の途中で割り込んでくんなよ。 そんでこいつらがのこり二人の幼馴染。 女の子の方はシリウス。 『ジルちゃん連れてきたよ☆』 『うん。ありがとう。』 んで、さっき割り込んできたやつがジル・レジスト。 ・・・てか、来てから早々シェイルのことを恨みのまなざしで睨み付けてるんだけど。 『シェドォォォ・・・・お前エエエエ・・・』 ジルが恨めしい表情でシェイルを睨んでいるのに対して、 俺とハクは必死に笑いをこらえていた。 シェイルの表情を窺ってみるけど、うつむいて顔を手で覆っているのでよくわからない。が、 肩が小刻みに震えている。 『おい。なにうつむいてんだよ。』 だめだ・・・もう・・・俺我慢できねぇ・・・。
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