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パンッ
一発の銃声が鳴り響いた
その瞬間に
客達は一気に悲鳴をあげた
その悲鳴はすぐに収まった
男の一声で
「うるせえええっ!!!」
時間が止まったような空間
シーンと静まり返る
いきなりの事に客達は
顔を青ざめさせて
恐怖に震えている
「動くな!動くんじゃねえぞ?動いた瞬間撃つからな」
そう言うと
男は前に進み
カバンを置いた
「おいっそこに金詰めろ」
目が合った
一人の店員は
声を裏返して
「は・はいっ」
と返事をした
男は椅子にゆっくり腰をかけた
銃はしっかりと右手に握られ
周りの状況をキョロキョロと確認していた
店員は
なすすべが無く
カバンに大量のお金を入れ始めた
客はその場に座り込んで
誰も喋らない
「うわああああん」
一人の子供が泣いた
「おい!うるせえぞ!!!殺されたいのか?」
「すいません!どうか息子の命は」
「次わめいたら撃つぞ」
これは強盗だ
警察がこねえうちに
すませねえと
男は急に焦りだした
「おい!!まだ金詰め終わんねえのか?」
「あともう少しです・・・」
「警察に通報する素振り見せたら頭ぶち抜くからな」
店員と客はあっという間に
強盗の恐怖の圧力に
支配されていた
「よし後少しだな・・・」
こりゃうまくいったな
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