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ガタンッ
！！？
誰かが立ち上がった
男はすぐに
そいつに銃をむけた
そこには一人の青年がいた
年齢は十代後半だろう
青年は立ち上がると
男に問いかけた
「あの～トイレ行っていいすか」
「あ？」
男は一瞬たじろいだ
何を言ってるんだこのガキは
今の自分の状況わかってんのか？
学校の授業じゃねんだぞ？
「ねえ行っていい？」
「ふざけんじゃねえ我慢しろ身勝手な行動したら撃つからな」
このガキ頭おかしいのか？
それは男だけではなく
銀行員や客も思っていた
「いやあおじいさん怖いから漏れそうでさ」
「我慢してろとりあえず座れ撃つぞ」
「撃つぞ撃つぞっていいながらまったく撃たないじゃん」
「あ？お前はしにてえのか？」
「うーん死にたいかもｗ」
やっぱこいつは頭がおかしい
その青年は座ろうとはしない
青年は客の先頭に立ち
男に目の焦点をあわせた
「早く座れ」
「おじさん実は優しいんでしょ？」
「早く座れ」
「おじさんそんな悪い人にみえないもん」
「座れ」
「おじさ」
バンッ
客が少しざめく
確かに銃口は青年に向けられ
発砲した
一時の静寂が広がる
その静寂はすぐに終わった
「ほらあおじさん優しいじゃん」
「次は頭ぶち抜く座れ」
弾は青年の右斜めすれすれに飛び
後ろの壁にめり込んでいた
「何故座らせるの？」
「身勝手な行動とるからだ早く座れ撃つぞ」
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