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いきなり
ネジがはずれたように
喋りだす青年
まあ確かに
警察に連絡されたら
俺の人生は消え去る
強盗は
片手の銃を前方に向けたまま
ゆっくり立ち上がり
客達に近づきはじめた
強盗の足音に
客達はビクビクとしている
強盗は大きな声で
言い放った
「おい!!てめえら警察に連絡してねえだろうなあ?!」
その声と大きな男の
迫力に負けたのだろう
ヒィッ
右端に座っていた
細い体格の男が
声をあげた
「てめえ・・・」
その男の手には
携帯が握られていた
警察に連絡しようと
していのだ
「うわあ!違うただ携帯をいじってただけで」
パンッ
その途端
一発の銃声によって
彼の言い訳は悲鳴にかわった
「うぐあああああああ!!!」
客達が
その細い体の男から
円形状に避ける
みんな顔がこわばっている
泣き出す子供もいた
強盗はゆっくりと銃をおろした
強盗の拳銃は
先ほどの男の膝を一発撃ち抜いていた
男は悲鳴をあげて
もがいている
「うるせえ!!叫ぶんじゃねえ!!」
男や泣いていた子供は
声を抑えた
「携帯を握ったやつは片っ端から撃ってく」
そういうと
強盗はゆっくりと
後ろに下がりはじめた
こんだけ脅せば
アイツらは連絡なんてもう
する気おきないだろ
「お金つみ終わりました・・・」
銀行員が小さな声をあげた
やっとか・・
ハア長かった
これで終われる
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