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四話
私はその日、涙が枯れるまで泣きつくした。
おかげで目が腫れぼったくなってしまった。
彼…そう、山中空は何も言わず黙って私を見守っていてくれた。
何度も何度も、考えた。
なんで夕凪だったんだ。
私の代わりに…なんで夕凪が…。
自殺も考えた。
けど、そのたびに山中さんが、
「今死んでしまったら、夕凪さんの死が無駄になる。」
と言ってくれた。
私は決意したんだ。
夕凪を殺した犯人を
絶対にこの手で暴いてみせる、と。
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