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「姉貴は“超”が付くほど方向音痴だからな。あと1日待って来なかったら、出発してたよ」
殊勝な心遣い傷み入る。
ん?
1日?
「影次、こっちに来たのいつ?」
「今日で2日目」
私は影次の数分後にこっちへ飛ばされたはずなんだけど…
「タイムラグ、だね」
あぁ、察してくれてありがとう。
「こういう世界じゃよくあることさ」
「知ったような口を」
まぁ、良くあることだけど、ファンタジーならね。
一応ファンタジーだけど現実なのよね。
「とりあえず街に行こう。北の方で夜に明かりがボンヤリ見えたんだ」
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