一章~異世界と出会い~

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「欲しいならくれてやる」 待っててくれた礼もある。 私は、影次に刀を投げ渡した。 「よっしゃっ!これで俺も一騎当千の武者に!!」 刀を受け取った影次は、バカ高いテンションで抜刀のように構え、鞘から刀を引き抜くっ! ことは出来なかった。 「なん…だと!?」 驚愕の表情を見せる影次。 「やっぱり姉貴専用装備なのか?」 切り替えが早いが、ゲームの設定に持っていくのはやめようか。 「使えないならいいや」 影次は私に刀を投げ返してきた。 かなり強めで。 八つ当たりすんなや。
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