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そもそも私達が通っているこの市野浜高校は島にある唯一の高等学校。 1学年30人程で、もちろんクラスは一クラス。 の割には部活動が盛ん。 ってかほぼ強制参加なんだけどね(笑) 男子はバスケか陸上で女子はバレーか陸上。 そうなるとやっぱり人気なのは球技の二つ。 その中でレギュラー取れたってのはすごい事なんだなー って今更ながら実感する。 「ま、それもこれも部長さんと木崎先生のお陰かなー」 「ん?どした、加奈?」 「な、なんでもないよー! それより練習、練習っ」 あ、木崎先生ってのはバレー部の顧問の先生で、学生時代は全国で活躍したり、オリンピックに出たこともあるみたい。 そんなパワフルおじいちゃん先生なのだっ! あれ、何で私が誇らしげなんだろ? ま、まぁ!それはともかく。 そんな木崎先生は練習中は鬼のように怖いけど普段はとってもやさしくて生徒から大人気・・ 「おらっ、東雲! ぼーっとしてんなよ!!」 「はい!すいません!」 練習中も、もうちょっとやさしければね。あはは・・ 「ふぅー。今日も疲れたね~」 「絵美は今日も大活躍だったじゃん、あのバックスパイク。 部長さんも驚いてたよ」 「えへへ~。まぁそれほどでも~。 あ、それより加奈今日ウチ寄ってく? この前言ってたCD・・」 「あ~ごめん。今日はパス 今日はこれから色々と準備あるから」 「従兄弟くんの歓迎会的な? いいな~、私にも今度しょーかいしてよね?」 「はいはい、わかりましたよ」 「もしかして私に取られるの心配してんの? 加奈ってば中々可愛いトコあるじゃんっ」 「また、そうやってからかう・・」 「にひひっ、じゃあ私こっちだから。 じゃあねーん」 「うん、ばいばい」 「あ、それと加奈。明々後日はちゃんと空けといてよね? 夏の最後の思い出っ」 「わかってるって、じゃねっ」
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