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「んで、本当にどうしたの?
具合でも悪いの?」
「そういう訳でも・・ない」
「あ、もしかしてこの前言ってた従兄弟の子?」
「ぅん、まぁね。
今日、来るんだって」
「へ~。ん、でもそれにしてはあんまり嬉しそうじゃないねぇ」
「いや、だからそれは・・」
「はいはい~、わっかりましたよ!
加奈ってば・・きんちょー、してるんだ?ぷっ」
「うぅ・・」
「ぷぷっ・・怒んない怒んない
。でも私も見てみたいなぁ、加奈が”そんな風に”なる相手をさ」
「え?」
「ほら、加奈って昔からあんまし男の子に興味なかったじゃん?そんな加奈を乙女にさせる男ってのを見てみたいなと。
まぁ、こちとてそう簡単に私の加奈はやらんけど・・な!」
「ちょ、絵美・・絵美ってばぁ!
くしゅぐったいよ~」
「うりうり~、よいではないかよいではないかぁ!」
「お~いそこのお二人さん?
仲がいいのは結構だけど練習始めるよー。
大会も近いんだからもっとこうシャキっとさぁ」
「はぁい、今いきまーす
!
ほら、行くよ絵美」
「うぃ~っす」
私と絵美はバレー部に所属している。
そして今のは部長さん。
面倒見がいい姉御肌で私達もすごい良くしてもらってる。
元々、私達がバレー部に入ったのも入学式早々部長さんが(まぁそん時は副部長さんだったんだけどね)右も左も分からない私達に声をかけてくれたのがきっかけ。
後々聞いた話では
「なんか君らには光るもんがあったんだよー!あははっ」
だって。
笑っちゃうでしょ?
でも、その部長さんの観察眼よろしく一年経った今では二人揃ってレギュラーなんかやっちゃてるから驚きだ。
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