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“私、鋼也君のことが大好きになりましたから……。”
えっ……!?
そう思ったのもつかの間、次の彼女の行動を全く予想してなかった。
……チュッ
――――――――っ!?
彼女の唇が僕の頬に触れ、離れ際に耳をすまさなければ聞き取れないほどの、小さな音がした。
「バイバイです……!!お元気でっ!!」
笑顔でそう言って、手を振りながら走り去ってしまった……。
「──はあぁぁあ!?!?」
今まで出したことない大声で叫び声をあげ、顔に一気に血が上る。
体中が熱くて熱くて堪らない。
人生で初めて告白されたのが、出会って一日も経ってない隣のクラスの子だなんて……。
「……しまった、名前聞いてない……。」
……やっちゃったよ。
──こうして僕は転校した。
前の学校でほとんどいなかった友達も多くでき、親友と呼べる間柄の人もできた。
そして時は流れ、この僕、陽上 鋼也は高校一年生になりました。
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