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あの日以来アルフレッドと俺の関係はやはりガラッと変わった
毎日昼休みに生徒会室で体を重ねるようになった
二週間が経ち体もすっかり慣れてしまった行為をして分かったこと
俺は男同士でセックスができる
慣れると気持ち良い
アルフレッドは純粋だった
…アルフレッドは俺のことが好き
気付きたくはなかったがアルフレッドの目が、優しい指が、体が俺を好きだと教えてくれる
かといって俺はアルフレッドの体を受け入れはしたが気持ちまでは受け入れてはいない
体だけの関係と割り切った付き合いでいいと思う
どうせあと少しで卒業するし、
というのは建前なのか本音なのか最近分からなくなってきた
ギルベルトの顔がまっすぐ見れなくなったのもこれが原因
今は大分前みたくなってきたけどやっぱりギクシャクしている
ため息をつきながらいつものスコーンとミルクティーを両手に今日は屋上にいた
生徒会室にいると思い出してしまう
「坊っちゃん最近ため息多くなったね
悩み事?」
フランシスが心配そうに顔を覗きこんできた時ずっと隣にいたことを思い出した
鋭いフランシスに隠し事は通じない
「ん…ちょっとな」
目を伏せると青空は視界から締め出される
あいつみたいで青空を見る度胸が騒めく
セックスの時見上げた目は空のように青く澄んだ目では無く深海のようなどんよりした青だったけど
ダルい…
フランシスが頭を撫でてきやがってうざいけどあえて黙っていた
「…アルフレッドと上手くいってるんだ?」
「…ぁ?」
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