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言葉が出てこない
唖然と立ちすくんでいるとあっちから声を掛けてきた
「それさ、ばれたらヤバイんじゃないの?」
我に返って足元を見るとちょっとだけ足の下から吸殻がはみ出ていてやっぱり隠し切れていなかったようだ
冷や汗がだらだら落ちてきてひたすら頭の中でどうしようという単語だけがグルグル回り続ける
もし学校側にばれたら?今までの頑張りはパァ?一気にニート確定?ヤバイだろおい(当たり前だ)
「生徒会長って確かさ、超有名なトップクラスの大学に決まってるんだよね?しかも奨学金付き」
「…何が目的だ」
金か?それとも生徒会か?あ、女とか?
するとソイツはニコッと爽やかな(そりゃぁ嫌味なくらい)笑顔を振りまいた
「ちょっと俺の言うこと聞いて欲しいな」
拒否権なんて無い
目を合わせるのが癪で足元に視線を落としたまま問い掛ける
「…例えば」
「んー…ちょっとしたことさ!お使いとか、性欲処理とか」
軽いノリで言われ一瞬ホッとした
けどすぐに気付いた性欲処理というワード
おいおい待てよ俺男だぜ?見るからにお前も男じゃんかよなぁ
俺突っ込まれるとか嫌なんだけどつか男相手に勃つ訳ねぇしまさかこいつゲイ…?!
「言っとくけど俺彼女いるぞ?女の子には不自由してないし…ただ最近彼女がヤらせてくれないんだよね」
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