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私は今年で30になるが毎日何もせずに過ごしている。 本当に自分では何もしない。 朝7時になるとキムがやってきて私を起こす。彼女はまずベッドの背もたれを持ち上げた後、三十分程度して私が十分に覚醒するのを待ってから両腕を引っ張って私を立ち上がらせる。大抵私は「キムさんありがとう」と言って軽く頭をさげる。 そのあとは食卓に座り朝食をとるのだか私は口を大きく開けるだけだ。そこへキムが調理したパンやら卵焼きやらを一口大にして放り込む。栄養バランスは完璧だ。モグモグと口を動かしてゴクンと飲み込む。皿が空になるのを確認して私は大抵「キムさん、おいしかったよ」と言って大げさな笑顔を見せる。するとキムは皿を回収して洗ってくれる。
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